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愛媛発、養蚕文化の紡ぎ人 vol.3 続き


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"四国のマンチェスター"
と呼ばれた八幡浜(やわたはま)エリア。隣接する保内町と共に 四国における文明開化をリードした、先進の土地でした。

明治11年(1878) 第二十九國立銀行設立 →現在の伊予銀行、愛媛初の金融機関
明治20年(1887) 宇和紡績操業開始 →四国初の紡績会社
明治22年(1889) 宇和紡績内で自家発電開始 →四国初の電灯


産業の振興と共に、この場所から四国初・愛媛初となった出来事が多い。


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旧伊予銀行川之石支店(愛媛県八幡浜市保内町川之石)

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店舗が最近、国道の近くに移転したため 現在はATMの扱いのみ。


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第二十九國立銀行 → 現伊予銀行
愛媛県内で知らない人はいない第一地銀。

"国立銀行" →国が立てた銀行ではない。
"国立銀行条例" に基づく 法によっててられた銀行」 という意味。番号は設立順。

香川県の第一地銀は "百十四銀行(ひゃくじゅうしぎんこう)" なので、設立時の名前を名乗っている、数少ない銀行ですね。


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旧銀行庁舎の裏に回ると、記念の石碑がありました。

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今でこそみかん農業県のイメージがある愛媛県ですが、明治時代 この地方から出荷されるものは 生糸や木蝋(和ろうそく)など、工業製品が多かった。
当時 このエリアから出荷が多かった製品は、絹であれば化学繊維、蝋燭であれば電灯 と言った具合に、文明の進歩や生活の変化によって 今は殆ど出荷されていない。

産業の振興と共に成長した銀行は、愛媛県を代表する伊予銀行となった。
文明開化をリードした八幡浜地域は 現在ミカンの一大産地に姿を変えて、その名をアピールしています。




旧伊予銀行川之石支店
※ 現在は新店舗に移転しています


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2017,11/29 愛媛発、養蚕文化の紡ぎ人 vol.1
2017,11/30 愛媛発、養蚕文化の紡ぎ人 vol.2
2017,12/1 皇室発、養蚕文化の紡ぎ人
2017,12/2 愛媛発、養蚕文化の紡ぎ人 vol.3



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皇室発、養蚕文化の紡ぎ人 続き


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明治以降、日本産の生糸が世界市場に与えた影響は計り知れない。


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愛媛蚕種さんとお話しすることが出来て、内部を見学させてもらえることになりました。

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第一蚕室
この場所に立つと 時間が止まったようです。明治か大正にタイムスリップしたら こんな景色なんでしょうね。忙しく働く女工さんたちがいて…

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第二蚕室

養蚕業者の間では、

「蚕は風で飼え」

の格言があるそうです。蚕は風通しが良いと 餌をたくさん食べて大きく成長するため、全扉が開閉可能な形になっている。


昔々の学校の校舎は こんな薄いガラス窓でしたよね。

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愛媛県内の登録有形文化財の一覧がありました。この近くだと 川之石のものや、長浜大橋があります。全部見に行きたい!


お仕事中にも関わらず、説明だけでなく コーヒーまで頂いてしまいました。愛媛蚕種さん、本当にありがとうございました。

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これだけの建物なので 蚕種事業だけでなく、多方面から注目を集めることがあるようです。

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あ、この方知ってます。

*「四国にはよく来てるんよー」
と言ってましたが、こんなところまで。次回のお遍路ちゃんも元気に歩きましょう。

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船を下りたら彼女の島
愛媛県の島々を舞台に、結婚を目前に控え帰郷した女性の複雑な心境を描いた作品。

私の父方の出身である "中島" が主なロケ地になりました。ここでも撮影されていたようです。

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結構古風なお名前なんですね。まさしく原石だったさとみさんでございました。




愛媛蚕種


< 続き > 愛媛県の銀行発祥の地



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2017,12/1 皇室発、養蚕文化の紡ぎ人



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愛媛発、養蚕文化の紡ぎ人 vol.2 続き


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愛媛蚕種さんの事務所にある展示資料に、このようなものがありました。


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紅葉山御養蚕所(もみじやまごようさんじょ / 東京都千代田区)
皇居内において、明治以降 歴代皇后陛下が養蚕を営む場所がある。

日本国内で古くから営まれてきた養蚕。明治時代に大きく発展し、殖産興業を進める外貨獲得面で 養蚕・製糸業は欠くことのできない産業となった。

その養蚕文化の次代への継承を目的として 昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう / 明治天皇后)によって皇室内で養蚕が復活。火災や戦災により中断されたことはあったが 歴代皇后に引き継がれ、平成元年(1889)から美智子皇后によって行われている。

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美智子皇后によって守られた 「小石丸(こいしまる)という日本固有蚕種がある。

他の交雑種と比べて繭が小さく 一個の繭から採れる生糸の量が少ない
単価が高い
産卵数が少ない
病気に弱い



養蚕にあたっては効率が悪いことから 飼育の中止が検討されてきたが、美智子皇后の意向で 飼育が続けられた。

その後 小石丸から採れた生糸が、正倉院に保管されている絹織物の復元に欠くことができない貴重なものであることが判明。飼育を続ける決断をされた皇后陛下によって、日本文化が継承される形となった。


現在では 皇居を中心に全国で小石丸が飼育されている。




紅葉山御養蚕所


< 続き > 愛媛発、養蚕文化の紡ぎ人 vol.3



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2017,11/29 愛媛発、養蚕文化の紡ぎ人 vol.1
2017,11/30 愛媛発、養蚕文化の紡ぎ人 vol.2



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愛媛発、養蚕文化の紡ぎ人 vol.1 続き


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愛媛蚕種(えひめさんしゅ / 愛媛県八幡浜市保内町川之石)

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こちら 国登録の有形文化財に指定されている事務室の一階

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蚕室の平面図

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事務室の土間部分は蚕種事業の展示室になっていて、資料を閲覧することが可能


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当地で呉服商を営む人物が、宇和島に共同で養蚕伝習所を設立。そこで娘さんに養蚕の技術を学ばせて、個人経営の蚕種事業を起業されたようです。

(愛媛蚕種の前身)日進館の設立は 明治13年(1880)
同年11月3日(明治天皇の誕生日)、君が代に歌詞がつけられました。


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全国蚕種製造家番付

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日進館(後の愛媛蚕種)は 堂々の三位にランクイン。

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四国内の事業者では 「愛媛」 「徳島」 がちらほら見られます。

その両県に共通するのは 山がちで平地が少なく、耕作に難があった土地。

愛媛県でも とりわけ南予(愛媛県南部)の事業所が多い。
このエリアは海が近く 生糸の出荷が比較的容易だった等、(考えてみれば)好条件が揃っています。



大正12年(1923)当時、これだけあった蚕種事業者が 現在は全国で4社のみ。
蚕種・養蚕・紡績… これらの仕事に従事していた方々とその子孫さんたちは、今 どうしているのでしょう。

近代化と共に産業構造の変化を痛感します。




愛媛蚕種


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2017,11/29 愛媛発、養蚕文化の紡ぎ人 vol.1



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愛媛県西部、八幡浜市保内町川之石(やわたはましほないちょうかわのいし)
海を隔てて九州に向き合うこの場所は、明治の文明開化の影響を四国内でいち早く受け、発展した土地。かつての繁栄を偲ばせる古い建物を見ることができます。


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街の路地は 別世界への入口。

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蚕種とは (かいこ)の卵のこと。蚕種業とは カイコガが産んだ卵を販売する事業。

明治維新以降、養蚕業・製糸業は 外貨を獲得する手段として広く奨励されたため、国の基幹産業に発展。全国には数多の蚕種業者・養蚕農家が存在したが、 世界恐慌による生糸価格が暴落したことを契機に 事業所は減少していった。

現在、全国に4社ある蚕種業者のうちの1つが 愛媛蚕種。西日本では唯一となっている。


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愛媛蚕種(えひめさんしゅ / 愛媛県八幡浜市保内町川之石)

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平成11年(1999)に国登録の有形文化財の指定を受けた。

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手前から、
事務室・玄関 →二階建て
第一蚕室 →三階建て
第二蚕室 →二階建て


斜面を巧みに利用して建てられていることがわかる。

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第一蚕室・第二蚕室の間にある煉瓦造の塀は、防火壁。

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第二蚕室の端っこから。二階建てであることがわかります。


生糸を紡げば売れた時代。愛媛蚕種さんは 最盛期には全国三位の生産高があったそうです。


この建物を眺めていると、賑わった時代がどんなだったか あれこれ想像が湧いてきます。




愛媛蚕種


< 続き > 愛媛発、養蚕文化の紡ぎ人 vol.2


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