FC2ブログ


soraumi8168.jpg

切り石が積まれたアーチ橋。
瀬戸大橋開通に伴う 新線への開通に伴って 今はもう使用されていませんが、四国の鉄道黎明期を伝える 数少ない証人です。


soraumi8172.jpg

岩屋架道橋(いわやかどうきょう / 香川県宇多津町)

soraumi8169.jpg

明治22年(1889)
丸亀 - 多度津 - 琴平 間が開通。
香川県では初、四国では伊豫鉄道に次いで二番目の鉄道開業だった。

明治30年(1897)
丸亀 - 高松 が開通。

こちら岩屋架道橋は、その時に供用が開始された。

soraumi8171.jpg

特徴としては、花崗岩の切り石のみを使用して造られた、純国産橋。

笠石(かさいし)
要石(かなめいし、楔石とも)
迫石(せりいし)
迫受石(せりうけいし)
側壁(そくへき、スパンドレル)
翼壁(よくへき、ウイング)


建造された時代は 明治の中頃なので、コンクリートはまだ一般的ではないにしても、石より調達が容易な煉瓦資材はありました。

どうして切り石が用いられたのでしょう。
香川県は庵治石に代表されるような 石の産地ではありますが、それにしてもオール石造りとはとても気合が入っています。
石で造ると決めて これだけのものが出来たのは、讃岐の優秀な石工さんたちの意地と言えます。


soraumi8173.jpg

トンネルをくぐって反対側へ。
翼壁(ウイング)が谷積みされていることが よくわかります。


soraumi8170.jpg

石のアーチ橋は 昭和62年(1987)の新線切り替えまで、90年間使用された。

soraumi8174.jpg

背後の高架橋が瀬戸大橋、もしくは 宇多津駅へ続く現路線。
この周辺は、昭和末期まで非電化であり 単線区間が多く存在しましたが、瀬戸大橋開通を機に 路線規格や周辺概況が大きく変わりました。周辺にかつての路線跡は殆ど残されていません。

建造から120年過ぎて 今なおその姿を留める岩屋架道橋は、貴重な存在です。




岩屋架道橋(いわやかどうきょう / 香川県宇多津町)



< 関連記事 >
2017,3/23 珍しいレンガ積み発見! 鉄道黎明期の生き証人


*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。・o*゜


さぬき高松ゲストハウス そらうみ
 761-8084 香川県高松市一宮町393番地8
mail : info@sanuki-soraumi.jp
HP : http://www.sanuki-soraumi.jp
blog : http://sanukisoraumi.blog.fc2.com/

紹介PV : https://www.youtube.com/watch?v=a9uQoZ9aqPo

facebook : https://www.facebook.com/takamatsu.soraumi
Twitter : https://twitter.com/379soraumi
Instagram みんなでいただきますの会アカウント : https://www.instagram.com/soraumi_gohan

遍路関連の記事 : http://pilgrim-shikoku.net/author/syozan-nose
スポンサーサイト




soraumi6721.jpg

奈良県南部、五條市。
奈良と和歌山を結ぶ国道24号を走っていると、国道部分が切り取られた コンクリートのアーチ橋が目に入ります。


soraumi6722.jpg

戦前、紀伊半島を南北に結ぶ "五新鉄道" が計画されました。


それぞれを接続する都市である





の頭文字を一文字ずつ取って、そう呼ばれたもの。

soraumi6723.jpg

構想は明治時代からあったが、関東大震災や昭和恐慌 第二次世界大戦等の情勢の変化や、政権交代によって建設→中断が繰り返され 工事は一向に進まなかった。

戦後 工事が再開され路盤が完成、線路を敷こう! となった時には既に世の中には自動車が普及。


「五新線は不要」

の判断が下り、完成した路盤に線路が敷設されることは無く、国鉄バスの専用道路となった。

soraumi6724.jpg

市街地を横断するこの区間は、先の吉野川(紀ノ川)を渡る区間の橋梁が建設されなかったことから、鉄道はもちろん 専用バスが走ることもなく、放置されている。

soraumi6725.jpg

見事なアーチを描くその姿はとても美しいのですが、作られたのが戦前の資材難の時代であり コンクリートの質が良くないのでは、と察します。

soraumi6726.jpg

すぐ横に家屋があることもあり、近い将来 安全性の問題から解体撤去の話が浮上するかもしれません。


soraumi6727.jpg

国道24号からアーチ橋を辿って行くと、しばらくして橋が再度途切れます。

soraumi6728.jpg

一級河川・吉野川
上流は日本一の多雨地域である大台ケ原。ダムがない時代は 川にもっと水が流れていたことでしょう。


難工事が予想されます。費用もかかります。

それゆえ開通するかしないかわからない路線の橋梁建設には疑心があったのか、橋脚が建造されただけで 架橋は行われませんでした。



地元としては五條から十津川へ続く急峻な山地に鉄道を敷設するなんて、夢のまた夢…。
事実上 途中の 「坂本まで繋がれば御の字」 くらいだったようですが、それも叶いませんでした。

もし運良く開通することができていたら、山岳地を行く飯田線のような路線になっていたのでしょうか。大阪から五條を通って 熊野や南紀へ向かう短絡ルートに成り得ていたかもしれません。


阿部野橋から吉野口駅を介しての近鉄南大阪線
難波から橋本駅を介しての南海高野線

の乗り入れも画策されていたと聞きます。



叶わずに終わった壮大な鉄路計画の跡を、五條市街で見ることができます。




五新鉄道跡



< 関連記事 >
2017,12/20 四國の表記が見られる、大和五條の標石



*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。・o*゜


さぬき高松ゲストハウス そらうみ
 761-8084 香川県高松市一宮町393-8
TEL or FAX(共通) : 0878998756
mail : info@sanuki-soraumi.jp

HP : http://www.sanuki-soraumi.jp
紹介PV : https://www.youtube.com/watch?v=a9uQoZ9aqPo
blog : http://sanukisoraumi.blog.fc2.com/
facebook : https://www.facebook.com/takamatsu.soraumi
Twitter : https://twitter.com/379soraumi
Instagram みんなでいただきますの会アカウント : https://www.instagram.com/soraumi_gohan

遍路関連の記事 : http://pilgrim-shikoku.net/author/syozan-nose

かつての鉄道の拠点。旧豊後森機関庫 vol.1 の続き


soraumi6059.jpg

旧豊後森機関庫(きゅうぶんごもりきかんこ / 大分県玖珠町)
近代化産業遺産として 「扇形機関庫 」 「転車台」 の二点が登録されている。


soraumi6060.jpg

機関庫前に静態保存されているのは "キューロク" こと、9600形機関車

soraumi6061.jpg

大正8年(1919)製造。この機関車が活躍していたのは長崎県や佐賀県。引退してから福岡県に移されて保存されていたものが、縁あってこちらにやってきた。


現役時代は 長崎原爆の臨時救護車両として運用された実績もある。

比較的被害が軽微だった道ノ尾地区に救護所が開かれ、爆心地近くの浦上から道ノ尾の間を救護列車が走り 多くの傷病者を運んだ…

という話が長崎原爆のエピソードの一つとして語られることがありますが、こちらのキューロク機関車は その輸送に当たった一機かもしれません。


*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。・o*゜


soraumi6062.jpg

機関庫前にある円形の設備は転車台。

soraumi6063.jpg

機関車には前後の区別があるため、目的地に着いた後は 方向を変えなければならない。

soraumi6064.jpg

ターンテーブルの載せられ進行方向を転換後 次の運用にあたるか、車庫に戻る際は 所定の番号のところまで転車台を回転させて停止、収容する必要がある。

soraumi6065.jpg

これらの設備は前後どちらにも運転台があるディーゼル車(もしくはモーター車)の普及により、その必要が無くなった。蒸気機関車は老朽化も相まって 次第に日本各地から姿を消していき、豊後森機関庫は昭和46年(1971)に廃止された。




旧豊後森機関庫 場所


< 続き > 機銃掃射による弾痕が残る、旧豊後森機関庫



< 関連記事・宮原線関係 >
2016,6/14 竹を用いて作られたとの噂があるコンクリートアーチ橋
2016,11/20 犬連れOK! 待ち時間が苦にならないお蕎麦屋さんvol.1
2016,11/21 犬連れOK! 待ち時間が苦にならないお蕎麦屋さんvol.2
< 関連記事・久大本線・日田彦山線関係 >
2017,9/4 平成29年九州北部豪雨災害、被災地へ
2017,9/5 二県に跨る県境の駅、宝珠山駅 vol.1
2017,9/6 二県に跨る県境の駅、宝珠山駅 vol.2
2017,9/7 福岡豪雨災害によって運休になっている日田彦山線・宝珠山駅
2017,9/8 かつての鉄道の拠点。旧豊後森機関庫 vol.1



*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。・o*゜


さぬき高松ゲストハウス そらうみ
 761-8084 香川県高松市一宮町393-8
TEL or FAX(共通) : 0878998756
mail : info@sanuki-soraumi.jp

HP : http://www.sanuki-soraumi.jp
紹介PV : https://www.youtube.com/watch?v=a9uQoZ9aqPo
blog : http://sanukisoraumi.blog.fc2.com/
facebook : https://www.facebook.com/takamatsu.soraumi
Twitter : https://twitter.com/379soraumi
Instagram みんなでいただきますの会アカウント : https://www.instagram.com/soraumi_gohan

遍路関連の記事 : http://pilgrim-shikoku.net/author/syozan-nose

soraumi6053.jpg

ここは周囲を山に囲まれた盆地。そこにある古びたコンクリート建造物のお話です。


*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。・o*゜


soraumi6054.jpg

旧豊後森機関庫
とあります。

soraumi6055.jpg

久大本線(きゅうだいほんせん)豊後森(ぶんごもり)は、久大線の開通に伴って機関車を保管する機関庫が置かれ "鉄道の街" として大いに賑わいました。

soraumi6056.jpg

久留米方向
かつて機関庫に向かって多岐に伸びていた線路は ほぼ全て取り払われ、あまりにも広大な駅構内が 虚しく広がっている。

奥に見える豊後森駅駅舎は ななつ星の運行開始に伴って、九州で多くの鉄道デザインを手掛ける水戸岡鋭治氏によってリニューアル。ななつ星のイメージカラーである茶色基調に生まれ変わった。


何日かに一回に来る列車のために お金かけてそんなことしなくても…
おもてなしは大切なことですが、田舎は田舎らしいお迎えの仕方でいいんじゃ…

なんか お金持ちに迎合しているようで、あまり良い印象が持てません。


soraumi6057.jpg

湯布院方向
右に旧豊後森機関庫、奥に双耳峰の由布岳が見える。あの山の麓が湯布院、山を越えると別府。

soraumi6058.jpg

かつての機関庫の前に静態保存されているSLから見ていきたいと思います。




旧豊後森機関庫 場所


< 続き > かつての鉄道の拠点。旧豊後森機関庫 vol.2


< 関連記事・宮原線関係 >
2016,6/14 竹を用いて作られたとの噂があるコンクリートアーチ橋
2016,11/20 犬連れOK! 待ち時間が苦にならないお蕎麦屋さんvol.1
2016,11/21 犬連れOK! 待ち時間が苦にならないお蕎麦屋さんvol.2
< 関連記事・久大本線・日田彦山線関係 >
2017,9/4 平成29年九州北部豪雨災害、被災地へ
2017,9/5 二県に跨る県境の駅、宝珠山駅 vol.1
2017,9/6 二県に跨る県境の駅、宝珠山駅 vol.2
2017,9/7 福岡豪雨災害によって運休になっている日田彦山線・宝珠山駅



*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。・o*゜


さぬき高松ゲストハウス そらうみ
 761-8084 香川県高松市一宮町393-8
TEL or FAX(共通) : 0878998756
mail : info@sanuki-soraumi.jp

HP : http://www.sanuki-soraumi.jp
紹介PV : https://www.youtube.com/watch?v=a9uQoZ9aqPo
blog : http://sanukisoraumi.blog.fc2.com/
facebook : https://www.facebook.com/takamatsu.soraumi
Twitter : https://twitter.com/379soraumi
Instagram みんなでいただきますの会アカウント : https://www.instagram.com/soraumi_gohan

遍路関連の記事 : http://pilgrim-shikoku.net/author/syozan-nose

花と列車。さんぽにもお勧めのかつての駅 vol.1 の続き


soraumi6031.jpg

今にも動き出しそうな 広島色のキハ58系気動車と、JR西日本書式の駅名標。

soraumi6033.jpg

残念ながら平成15年(2003)に可部から先の非電化区間が廃止になり、列車が走ることが無くなりました。

soraumi6032.jpg

廃止の話が浮上した頃から 沿線住民による反対運動が大きくなり、その声に応える形で列車の増発試験等が行われたが 結果は芳しくなく、惜しまれつつ廃止になりました。

可部線沿線は鉄道への愛着が強い土地柄で 廃止になってからも残されている施設は多い。
とは言え鉄道への一番の愛情は 乗車すること。乗る人がいなければ その愛も虚しい。


広島はバス路線が充実していて このような山間部からも、広島市中心地である紙屋町のバスセンターへ 直通バスが出ていたりする。

それが(かつて運行されていた)鉄道より、早くて安い


あなただったら鉄道に乗りますか?
自分だったら、いくら鉄道が好きと言っても 乗らないと思います。

とは言え 交通機関の運営を いち会社であるJRだけに任せるのには無理があるというもの。そら 会社なんだから、儲からなければ事業を続けることができません。道路は国が作ってくれるのに。その辺りの問題はあるように思います。


soraumi6034.jpg

ワンマンのりば
横川方面


"広島方面" じゃなくて、 "横川(よこがわ)" というのがベリーグッド! 可部線の始発は横川駅ですもんね。正式表記賛成!


soraumi6036.jpg

駅のホームから 横川(広島)方面に向かって、線路が残されています。その沿道には桜が植えられていて、春に来ると良さそう。

soraumi6037.jpg

最近 線路立ち入りのニュースが頻繁に聞かれますが、ここだと 安全かつ合法的に線路立ち入れますよ。

線路を歩きたくなった時は 安野花の駅公園へ。それかゲストハウスそらうみ駅へお越し下さい。


soraumi6038.jpg

駅前のタバコ屋さん
と言ったところでしょうか。営業している気配はありませんでした。

運行されている路線バスが この前を通って行きました。


街が寂れるから鉄道が廃止されるのか、
鉄道が廃止されたから 街が寂れたのか。


これも難しい問題です。


でも、鉄道が廃止されたら 一気に街が寂れるのは 間違いありません。この先 日本のローカル鉄道と地方はどうなってしまうのでしょうか。




安野花の駅公園 場所ここ


< 関連記事 >
2017,7/27 数奇な運命を辿ったローカル線。可部線旧安芸飯室駅vol.1
2017,7/28 数奇な運命を辿ったローカル線。可部線旧安芸飯室駅vol.2
2017,7/29 数奇な運命を辿ったローカル線。可部線旧安芸飯室駅vol.3
2017,8/30 花と列車。さんぽにもお勧めのかつての駅 vol.1



*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。・o*゜


さぬき高松ゲストハウス そらうみ
 761-8084 香川県高松市一宮町393-8
TEL or FAX(共通) : 0878998756
mail : info@sanuki-soraumi.jp

HP : http://www.sanuki-soraumi.jp
紹介PV : https://www.youtube.com/watch?v=a9uQoZ9aqPo
blog : http://sanukisoraumi.blog.fc2.com/
facebook : https://www.facebook.com/takamatsu.soraumi
Twitter : https://twitter.com/379soraumi
Instagram みんなでいただきますの会アカウント : https://www.instagram.com/soraumi_gohan

遍路関連の記事 : http://pilgrim-shikoku.net/author/syozan-nose



最新記事