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ジョン万次郎(高知県土佐清水市)


おしごとで 江戸時代の漂流者のことを調べていたら、各人ページを開くたびに その経緯が非常に面白く、当人たちだけでなく掲載されている全員を見入ってしまいました。


例えば 現在は日本領の小笠原諸島ですが、
江戸時代前期に 長右衛門なる人物が小笠原諸島に漂着。

数々の苦労を経て本土に戻ったことが 江戸で大きな話題になり、数年後に幕府から小笠原諸島へ調査団が派遣された。


その時に幕府が建てた石柱、

此島大日本之内也

明治時代に日米英で小笠原諸島の主権争いになった際、この石柱が先占権として決め手となり、平和裏に日本領になった。

先占権…
どこの国籍の人物が一番最初に上陸して経済活動を行ったか。またはその証を残したか。領土係争が起こった際に強い根拠となる。



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各人の歴史を見ていると 流れ着く先が だいたい

伊豆・小笠原諸島
米国西海岸
ロシア(千島列島・アリューシャン列島)


行先から、太平洋に黒潮が流れていることがわかります。



興味深いのが、

米国領に漂着した者より、ロシア領に流れ着いた人たちの方が 多く帰国することができている点。


前者は 米国から日本へ直接入港できるわけはなく、主には中国のマカオや香港経由。
そこで改めて日本を目指すのだが 接岸の際に異国船打ち払い令により 帰国を妨害されることが多々。
または上陸したところで拘束されて、現地人に奴隷にされたり 他国に売られたり…

概ね良い扱いでなかったことが多い気がします。

→モリソン号事件など



対して後者のロシアに保護された漂流者たちは、日本へ通商交渉のために向かうロシア船に同乗して、長崎などで引き渡されていることが多い。

→ラクスマン、レザノフの来航など


対外政策は時代によって異なりますが、アメリカとロシアで漂流者の処遇が異なるのは 興味深い。



ただ、保護や送還と言えば聞こえは良いのですが、ロシアは外交のカードの一つとして日本人漂流者を利用していたと取ることもできます。


言葉を選ばずに言うと、

恩を売って 交渉を有利に進めるための人質
ということでしょうか。


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無人島長平 こと 野村長平(高知県香美市香我美町)


江戸・徳川幕府期にあっては、日本は鎖国。
日本人が外国に行くことはできなかったし、帰ってくることも許されていなかった。


庶民の船の所有も 簡素な造りのものしか認められていない。

航行力のある船だと 外国に行かれてしまうし、もし運良く生きて異国に上陸できたとしても、当時の政策からすれば 外国のことを知った者は生かしておけない。
せっかく鎖国して 幕府都合のルールで民衆を統制出来ているのに、仮に他国の自由や豊かな暮らしを知られたら その不満から一揆や反乱が起きてしまいます。


なので、ひとたび嵐にさらわれると 海の藻屑となるか、運が良くて無人島に漂着。
だとしても 食べ物を得る事さえままならない絶海の孤島で、生きて行くのは至難の業。


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江戸時代の漂流者を調べていると Wikipediaだけでも十数名の名前が挙がりますが、おそらく 当時国内の海難事故全体で言えば、ここに出ているような 生存した人たちは、全体の1%くらいじゃないでしょうか。

また、
幸運にも生きて陸に漂着できたとしても ショックや栄養失調で死亡した人。
異国船に救助されたものの 当国の都合に合わず処刑された者。


とにかく、外に出る者・知った者に対して 非常に厳しい姿勢が取られていたことがわかります。


けれど、時代が進んで 異国船が次々に接近し始めた江戸時代後半になると、外国を知る者は重宝されるように変化していきました。

→ ジョン万次郎、ジョセフヒコ(浜田彦蔵) など



記録に残っていないところで、この件は色んな歴史を秘めてそうです。


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